念願のデジタル一眼デビュー

Nikon D90を入手

ついにというか、ようやくというか、デジタル一眼レフカメラの購入にいたりました。ニコンD90です。発売から2年も経っていますし、後継の(?)D7000も発表されていますが、まだまだ十分に使えるカメラだと感じてます。私はカメラについては全くの素人なのですが、いろいろと調べるうちに奥深い楽しい世界が見えてきました。

PCでできることはPCで?

まず最初に驚いたのがRAWからの現像*1の楽しさです。RAWからの現像をすることによってカメラのパフォーマンスを何倍も引き出すことができることに気づきました。
いわゆる高級機には、より高性能な画像処理エンジンが搭載されているのが特徴なのだと感じています。この事実に気づいたのは、ピクチャーコントロールの機能を調べている時でした。
ピクチャーコントロールは、カメラ本体内現像を行う際に、コントラストや彩度などのパラメタを調整する機能です。ピクチャーコントロールはユーザがプリセットを作成して、これをカメラに登録することができます。また、いくつかの追加のプリセットがNikonのホームページからダウンロードすることができるようになっています。
この中に、D2X MODExと名付けられたプリセットがあります。カメラに付属の簡易現像ソフト(ViewNX2)で、このプリセットを使うことが可能で、とても良い色合いの現像をすることができます。ところが、このプリセットはD90本体に登録することができないのです。カメラ内現像を行っているチップの性能が、上位機種に比べて劣っているのではないかと推測しています。
この事実はもちろん残念なことではありますが、PCでのRAW現像を行うことへのモチベーションになりました。また、Adobe Photoshop Lightroom 3に出会ってからは、むしろカメラ内現像をすることにモチベーションを見いだせなくなってしまったほどです。

Adobe Photoshop Lightroom 3(LR3)の魅力

LR3には沢山の魅力がありますが、現像能力が高く、かつ現像しやすいというのが魅力です。
LR3にはレンズによる歪みを補正する機能があります。そして、レンズ毎の補正値がソフトウェアに組み込まれているのです。特に広角レンズは歪みが目立ちやすく、初心者であるが故に失敗写真を沢山産み出してしまいますが、LR3の歪み補正を使うことで多くの写真を救済することができました。
また、LR3には現像のプリセットという概念があります。これは現像時に行う処理をひとまとめに定義しておき、ワンクリックで適用することができるというものです。たとえば、ノイズリダクションと階調補正をまとめて一つのプリセットにするといった具合です。さらにこのプリセットをメディアからの読み込み時にも適用することができます。すべての操作は非破壊的ですので、いつでも初期状態に戻すことができます。これはとても便利です。

Adobe TVの解説動画が秀逸

Lightroom 3は、解説書の類が少ないという声を聞きました。私も最初はそのように思っていたのですが、Adobe TVのコンテンツを見てからは考えが変わりました。いずれも英語になってしまいますが、とても秀逸な解説動画が揃っています。

英語の解説と聞いてひるんでしまうかもしれませんが、解説のJulieanne Kost女史の発音はとても明瞭で聞き取りやすく、また画面での操作を映し出しながらの解説になりますので、100%の聞き取りができなくても一見の価値はあります。ぜひ一度ご覧になってみてください。

http://tv.adobe.com/show/learn-lightroom-3/

*1:RAW画像についてはWikiPediaに詳しいです。wikipedia:RAW画像